こんにちは、そしてこんばんは。
かなりの、お久しぶりとなるブログですが北海道は寒暖差と今日も寒い日でもあり、最近まで実家の季節物のアスパラの仕事をしておりました。
私が請け負っている仕事は、アスパラ農家さんやJA農協さんからアスパラを集荷し工場へ運び、そこからS、M、Lなどの選別、箱詰め発送とこなしていきます。
今年のアスパラは寒さによって例年より成長も遅く激減してしまい注文をお断りさせていただいたお客様もいて申し訳ない氣持ちと、ハウス栽培ではなので天候に左右されます。
注文を受けたからには皆さんにお届けしたい氣持ちで、皆んな『天気になれ』と祈る毎日…
『出てこないね。出てこないね。』が、最終的に余り出てこないで終わってしまいました。
あまりこんな年もないのですが今年は、そのような年のようです。
アスパラの仕事も一段落し、本日は播州織手づくり雑貨〜こはるさんのセカイ〜に出品している『親子ガマ口お財布ポーチ』と『親子ガマ口お長財布ポーチ』を新たに出品しましたので、私の大好きな播州織についてや出品の作品のお話をさせていただこうと思います。
播州織の起源
今から約230年前に比延庄村の現在の西脇市に宮大工飛田安兵衛が京都西陣織り機を改良し、播州在来の織物技法と融合することに成功したことが播州織の始まりとされています。
県下有数の地場産業として西脇市を中心に加西市、加東市、丹波市、多可郡、神崎郡の四市二郡にまたがり成長してきたそうです。
最盛期を迎えた昭和30年代頃は、織り機をガチャンと一回動かせば万の金が儲かると言われるほどの好景気となり『ガチャマン時代』とも呼ばれていたそうです。
播州織の特徴
一番の特徴は、天然コットンを主原料に糸を染めてから織る『先染め製法』です。
先染め製法で作られる播州織は、一本一本染まり方が異なる糸を自由自在に組み合わせることで多彩な柄を織りなしアート的であり生地の風合い、しなやかさの表現は無限であり『自由な織物』と呼ばれています。
西脇市最大の織物工場『東播染工』さんでは、糸色サンプルは約20万色あり染料の配合は細かく記載しているので再現性は高いそうですが、最後は人の目で調整するそうです。職人の培われた感覚に驚かされます。
播州織の産地である西脇市は、四方を山に囲まれた自然豊かな地域であり大きな3つの川が流れ、染色に必要な水源も豊富。
この水の恵が土地のモノづくりを支えている大切な川を汚さないために何十年も前から環境保全に取り組み有効に使った川の水は排水処理施設にて綺麗にし放流もしているそうです。
一番大切なことを一番大切にしながら糸や生地を作られ、その生地を手にとり作品に変えられることが、とてもありがたい氣持ちになります。
播州織 Shop紹介
まずは、私がお取引をさせていただいている『con_pe4(コンピ)』さんです。
『コンピ』さんの名前の由来は『connect people』”人と人を繋ぐ”生地屋さん。さらに、コンピレーションともかけていて”いろいろな物をあわせて新しい物を作る”
店名の由来を知ることで、そこのお店の想いとコンセプトを知ると播州織は、このような方々に代々守られながら今に受け継がれてきたんだなぁ〜っと心熱くなります。
『con_pe4(コンピ)』さんはメルカリでも生地を販売していますので、覗いてみてみてください。ステキな生地との出会いがあるかもしれません。
播州織工房館とtamaki niime
兵庫県西脇市に訪れたら必ず行きたいと思っているShopさんです。
『播州織工房館』さんは、50社を超える播州織の生地と製品が揃う場所。巻反は1mから販売。ハギレも充実。
ノストラジックな外観と内装はタイムスリップしたかのような、のこぎり屋根や大型レピア織り機の実演。昔ながらの手織り機は織布体験もできるそうです。
もぅ、いつも夢見てワクワクが止まらなく兵庫と名古屋のお友達と一緒に生地、糸巡りができたら最高です。手織り機も持っているので生地や糸を爆買いしてしまいそうで…ちょっとコワイ(笑)
『タマキニイメ tamaki niime』
西脇市以外の地域から移り住み新旧の世代が一つになって新しい価値を生み出していくShop『タマキニイメ tamaki niime』さん。
ショールが有名で”オンリーワンショール”とも呼ばれています。
染色から製織、縫製、仕上げまで全て自社で行っていて更に、畑では綿花や野菜の栽培。羊も飼っていて衣食住すべてにおいてブランドの世界観を発信しています。
『タマキニイメ tamaki niime』さんのショールは、ひとつは必ず持ちたいと思わせちゃう魅力を体で感じたくて行きたくてうずうずしてしまいます。
ガマ口お財布ポーチtoガマ口長財布
今回いろいろ選べたら楽しいかなぁ〜と思い。特に、ガマ口お財布ポーチの作品を多く製作し出品しました。
作るのに時間はかかりますが、いろんな柄の播州織で作るガマ口お財布ポーチ、長財布は作りながら形になっていくことの愉しさと肌触りの良さに、やっぱり作りながら嬉しさも合わさり、ご縁があって見ていただけた方にも目でも愉しんで使って愉しんでいただけると、とても嬉しいです。
何点かブログに載せますので、氣になった方は播州織手づくり雑貨”こはるさんのセカイ”までお越しください。
播州織デザイナー西角さん生地にて、お作りした親子がま口お財布ポーチです。
西角さんデザイン生地は、織り方が特殊であり生地を裁断する場所で全ての表情が変わるため、同じ表情でお作りすることができません。個性的であり同じ生地を使用しても表情が変わるため一点ものとなります。
色の違う生地を繋ぎ合わせる技術にて生地に表情をつけながら一つの反物になっているため前後の表情が異なります。表情が違うからこそ遊び心も感じられる陶器のような美しい生地です。
キルト芯を使用しているので、柔らかくぷっくりとした可愛いデザインです。触り心地もよく、あたたかさを感じる表情は日本の色彩を感じてもらえる存在感の、がま口お財布ポーチです。
カード、通帳、お札、小銭、お薬手帳、携帯、チケットなど幅広くお使いになれます。
取り外し可能な柔らかいショルダーが付いているので斜めながけもできます。ショルダーは簡単に、取り外し可能ですのでクラッチバックとしても使用できます。
※仕上げに汚れ防止の為、専用の防水スプレーをかけています。
※カード入れは、緩みがありますがカードを入れた際に落ち着きますので、ご理解のほどご了承お願い致します。
【素材】
表生地:播州織生地(綿100%)
裏生地:国産リネン生地(リネン100%)
がま口金具:角田商店
ショルダー:合皮(茶)
【サイズ】
口金:7cm(縦)×21cm(横)
口金(中):5cm(縦)×18cm(横)
本体:約 13.5㎝(縦)×約 24㎝(横)×約 3.5㎝(マチ)
合皮ショルダー:幅:10㎜ / 約 75㎝〜138㎝(金具部分を含む)
【生産国】日本製
【仕様】
内側:札入れ×2・カード入れ×6・コインケース×1(中央)・自由用途×1
【用途】普段使い 記念日 誕生日 クリスマス プレゼント 母の日 ギフト 結婚祝い
【ワード】秋財布 春財布 一粒万倍日 天赦日 風水 がまぐち
【カテゴリー】レディース 財布 革 レザー ロングウォレット 小銭入れ ポーチ 通帳 携帯
ハッキリとしたチェック柄は、スコットランドを想うような凛とした表情の生地です。
張りのあるサラッとした触り心地と品のあるタータンチェック柄は、スマートさと可愛らしさも兼ね備え年齢関係なくご使用できます。
一つの生地に何色もの糸が入ることで光の当たり方、見る角度で織りなす見え方、糸に光沢感があり虹のような表情はとても美しい生地です。
幾何学的な模様、金魚の織り柄は個性的で一際な重厚感もありますので和装、洋装どちらでも年齢関係なくご使用できます。
親子ガマ口長財布
播州織生地にてお作りした親子がま口長財布です。
均一な千鳥格子は親しみやすくとてもモノトーンの美しい生地です。
織りの質感を感じられる触り心地の良さと千鳥格子の生地は落ち着いた雰囲気もあり洋服にもお着物にも合い時代も年齢関係なくご使用できます。
キルト芯を使用しているので、柔らかくぷっくりとした可愛いデザインです。触り心地もよく日本の色彩を感じてもらえる存在感の、がま口長財布です。
カード、通帳、お札、小銭、携帯、チケットなど幅広くお使いになれます。
※仕上げに汚れ防止の為、専用の防水スプレーをかけています。
※カード入れは、緩みがありますがカードを入れた際に落ち着きますので、ご理解のほどご了承お願い致します。
【素材】
表生地:播州織生地(綿100%)
裏生地:国産リネン生地(リネン100%)
がま口金具:角田商店
【サイズ】
口金:7.5cm(縦)×19.8cm(横)
口金(中):5.5cm(縦)×17cm(横)
本体:約 11㎝(縦)×約22㎝(横)×約 3.5㎝(マチ)
【生産国】日本製
【仕様】
内側:札入れ×2・カード入れ×12・コインケース×1(中央)・
【用途】普段使い 記念日 誕生日 クリスマス プレゼント 母の日 ギフト 結婚祝い
【ワード】秋財布 春財布 一粒万倍日 天赦日 風水 がまぐち
【カテゴリー】レディース 財布 播州織 ロングウォレット 小銭入れ ポーチ 通帳 携帯
ハンドメイドについて
・心を込めて一つ一つ丁寧に手作業にてお作りしています。家庭用ミシンでのハンドメイドです。最善の努力はしておりますが、多少の大きさの誤差、歪み等がございます。既製品とは異なりますので、気になる方はご購入をお控えください。
ご使用にてご注意ください
・がま口の口金には初期個体差があります。(開閉の硬さや持ち手の動かしやすさ、金具の細かな傷など)ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
・口金と生地の固定に紙紐と接着剤を使用して製作しているため、水濡れや湿気に弱い性質があります。
・ 洗濯や手洗いを行うと生地抜け、口金の変形・破損の原因となりますので、がま口製品は洗えません。
・湿度の高い場所での長期間の保管は、口金の錆びやカビ発生の原因となりますので避けてください。
・再度、防水スプレーを掛ける際は、目立たない箇所で試してから、全体へ軽く掛けてください。
・防水スプレーを掛けすぎにご注意ください。生地や口金の周りが湿ると生地抜けや生地の縮み、色落ちの原因となります。
・口金調整は手で行ってください。ペンチ等の工具を使用すると口金へキズが付いてしまいます。
私にとっての播州織
思い返せば何年前だろう。Instagramで知り合った兵庫の方に播州織を教えてもい。初めて買った生地を触った時の心地よさ。今でも覚えているくらい。
その時に『この生地で洋服を作ったら、とても着心地のいい洋服になるんだろうなぁ〜』と思い。
自分用に洋服を手がけるようになっていったり、母や義妹も播州織の生地の触り心地を気に入ってバックを作ることもありました。そのバックがコチラです。
生地を選ぶ時にサンプルの生地をコンピさんが送ってくれて、その生地の触り心地や厚みを知って、それを母にも義妹にも触ってもらい見てもらって選んだ生地になります。
オマケでダブルファスナーポーチを作ってもみたんですがダブルファスナーポーチって結構、お役立ちさんで便利なのですが一応『いる?』って聞いてみたら『欲しい〜』っとなったので合皮と合わせての製作。合皮って汚れてもササっと拭いたら綺麗になることが便利だなって思う。
使ってくれているのを見ると、やっぱり作っている側は嬉しくなってしまうから頼まれたら快く了承しちゃうんだよね。
さすが播州織は、先染め織物の国内シェア7割以上を占めているのもあり、主にシャツ地として用いられていることも多く着心地がサラッとしていて軽いんです。
男性のYシャツとしても使用される生地でもあり素肌に触れても嫌な感じがしないのは凄い技術だと思うんですね。肌に触れて心地いい生地の洋服を着れることが嬉しいです。
もぅ一着、播州織でワンピースを作る予定なのと春、秋に着れるショートコートも作る予定でもあるのですが、はて…作れるかなのかな。
なんて、思いながら前に購入していた播州織ではないんですが生地があって、作ろう作ろう。が、寝かしてしまっている生地で洋服も作ろうとも思っているのですが、どうなるんだろ(笑)
忙しいさの合間に愉しみが、いっぱいあるということは幸せなことだと感じつつ。一つ一つハンドメイドショップの作品と共に洋服も手掛けていこうと思います。
洋服作りは初心者なのですが生地が良いので、良い感じに見えてしまうありがたさですよ。プロの人が手掛けたら、もっと凄いものに変貌を遂げる生地たちなんだと思いながら大切に作って大切に着ています。
ものづくりをしていて、こういった生地の出会いも、ご縁なんだろうなぁ〜って播州織は時間をかけて糸を染め上げていくぶん色褪せにくいという特徴も持っていたりします。
国内シェア7割以上を占めていることを知ると、もしかしたら今、皆さんが着ている洋服の生地も播州織かもしれません。タグに表示されるのは縫製をした国になるので製品になると生地の生産国は分からなくなってしまうんですよね。
繊維産業の盛んなイタリア・ビエラでは生地メーカーもブランドとしての価値を認められているそうなんです。
日本ではまだ”下請け”といっただけの印象のものを、まだ職人さんが残る工場で大切に作られた生地には、その工場のブランド名を載せられるような時代になると、また生地を作る側にも知ることができる私たちにとっても良いのではないかと思ってしまいます。
それに播州織は、国内外の名だたるブランドからも高い評価も受けていて、私もちょこっとコンピさんからブランド生地を頂いたことがあって、ブランド名に無知な私でも『聞いたことある!』ってなるぐらいのブランドです。商用利用はできないので自分用で使ってます。
それでも年々、職人さんも減り後継者問題は生地生産地も農業もあまり変わらない問題だなって思います。
農業しかり、すぐに無くなるってことはないけれど無くなってはほしくないし、今の時代まで引き継がれた技術が詰まった生地を私も使い続けたい。
それに知ってほしい。良い生地で作られた製品は体も心も喜ぶこと。皮膚もね。ちゃんと色も心地よさも分かるそうなので、ちょっと高くても長く使おうと思ったら安いと私は思うんです。
今、私が使っているバックは京都の『一澤帆布製』のバッグなんだけれど、十年以上使っているけど物凄く丈夫で万が一、破れたり穴が開いたとしてもお直ししてくれるんです。ただ、値段は良い値段だし丈夫な分、重いんですけどね。
良い値段で重くても使い続けてしまうのは、丈夫っていうのもあるけれどシンプルで使いやすく職人さんの技が、たくさん詰まっているというのもあります。
安い服や小物を買って、安いから捨てやすい。じゃないけれど使い捨ての時代が変な思考方向へ持っていかれてしまったので次の時代は、心から好きだと思うものを大切に使う。自分が使っていて心地いいモノの空間は心も楽です。
そうすると目で買いたくなっても『本当に必要?』っと思いが出てきて買わないことの方が多い。だから、モノに囲まれ過ぎずに済むので暮らしやすさに繋がって私にとっては快適です。
私は、播州織に出会って恋をしたかのように皆様の暮らしも、ひとつひとつ恋ができるような大切に心地よい空間や人の中で過ごせますように…
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、ブログでお会いできる時まで、お元氣に寒さにも暑さにも負けずお過ごしください。
コメント